中林 香が贈る女性のための心と体と車のブログ

元女性カーレーサー中林かおるが、男性社会でキャリアを積みながら身をもって学んだのは 『男と女は肉体的にも心理的にも全く違う生き物』 ということ! 女性が無理やり男性と同じ枠組みで生ききようとすれば、ココロやカラダに大きな負担を与えることになりかねません。
クルマの運転はもちろん、心の問題や体の不調、ストレスなども、女性であることを大切にしたアプローチで、もっと減らせます。男社会で生きてきたからこそ身に付いた、女性がもっと楽になる、ココロとカラダに優しい生活のための知恵やテクニックをご紹介していきます。

中林 香

人は役者、世界は舞台

シェークスピアの有名な言葉に「人は役者、世界は舞台」
というものがあります。わたしは前の大学で演劇を専攻していたので、
授業でこの言葉を知りました。

当時のわたしはこの言葉を「世界なんてまるでお芝居みたい
なもの。人間はみんな自分の人生を演じながら、その芝居に
参加しているだけの存在。」
というように感じてしまって、あま
り好きな言葉ではなかったし、理解も共感もできませんでした。

多分わたしの中には「世界はそんな作り話や絵空事ではない。
演じるなんていう【真実】ではない生き方はできない。」という
ような気持ちがあったのではないかと思います。

けれど、最近になって、この言葉の意味について以前とは違った
解釈をするようになり、この言葉がとても好きになりました。
その解釈が正しいものだとは思っていませんが、わたしにとって
は今、わたしが考えている世界や人間や生きるというコトを、この
1フレーズで説明できるんじゃないかと思っています。

「この世界には人間の数だけの世界観があり、それぞれの人の
世界観の中ではそれぞれのストーリーが展開している。わたしの
目に映る世界は、わたしという主役を中心にわたしが作り上げて
いる1つのストーリーであり、この人生で出会う人はみな、わたしの
舞台に参加してくれる共演者だけれど、その相手の舞台ではまた
わたしがその人の世界で別に進行している舞台の共演者である。」

わたしたちがたった1つであると認識しているこの世界は、実は
人の数だけの世界観が折り重なったパラレルワールドのようなもの
なのかもしれません。何かの縁があってわたしの世界に参加して
くれている人たちは、わたしの舞台の中で何かの役割を演じてくれ
るために現れてくれた人たちだけれど、もしかしたら「その人」だと
わたしが感じている存在は、わたしのシナリオが作り上げたキャラクター
にすぎないのかもしれないということなんです。

わたしのストーリーの中で、その共演者はあまり魅力的じゃなかっ
たり、意地悪だったり、理解不能な行動をする出演者だったりする
かもしれませんが、それがその人物の全てということではなくて、
逆にわたしというシナリオライターの技量不足なだけなのかもしれ
ません。もしかしたら、その相手のストーリーの中では、逆にわたし
が不愉快なキャラクターとして相手の舞台に参加しているのかも
しれません。

わたしたちは現実としての「できごと」を共有しながらも、それぞれの
世界観からの解釈によって、そのできごとの持つ意味や影響力が
違っているコトの方が多いですよね。同じものを見て同じ体験をしな
がら、実は1人1人違うものを経験している。そのことに気がつくま
では、自分が見ている相手がその人そのものだという風に思いこん
でしまいがちです。

けれど、わたしが見ているこの世界が、わたしというフィルターを
通してわたし色に染まった世界
なんだというコトにさえ気がつけば、
何か嫌な出来事に遭遇した時であっても、簡単に誰かの行動の原因を
決め付けたり、相手のせいにしたりできなくなりますよね。

そして更に言えば、どんな出来事が起こったとしても、わたしの舞台の
ストーリー展開の決定権はわたし自身にあるということなんです。
わたしの舞台の中では、あくまで主役も作家も演出もわたし自身が
担当しているわけですから、どうしてもわたしのストーリーに合わな
い共演者の配役を変えるコトだって、舞台背景を変えるコトだって
自分自身がそうすると決めさえすれば不可能なコトではないんじゃ
ないでしょうか。

もちろん、嫌だからといって配役や舞台背景を簡単に変えてしまうの
ではなく、上手くいかないシナリオ自体をもう1度客観的に点検し直す
コトがより大切なのは言うまでもありませんけれど。

そんな風に世の中を考えるようになって、このシェークスピアの言葉を
あらためて眺めてみると、とても味わい深い言葉なんじゃないかなって
思うようになりました。

できれば自分の舞台に現在参加してくれているたくさんの共演者
の人たちが、その人の本当の魅力を発揮して生き生きと演じられる
ように、良いシナリオで素敵な舞台を作り上げていきたいですよね。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://dp45114141.lolipop.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/120