中林 香が贈る女性のための心と体と車のブログ

元女性カーレーサー中林かおるが、男性社会でキャリアを積みながら身をもって学んだのは 『男と女は肉体的にも心理的にも全く違う生き物』 ということ! 女性が無理やり男性と同じ枠組みで生ききようとすれば、ココロやカラダに大きな負担を与えることになりかねません。
クルマの運転はもちろん、心の問題や体の不調、ストレスなども、女性であることを大切にしたアプローチで、もっと減らせます。男社会で生きてきたからこそ身に付いた、女性がもっと楽になる、ココロとカラダに優しい生活のための知恵やテクニックをご紹介していきます。

中林 香

クルマってどうなのよ?

いきなりだけど、あなたにとってクルマってどういう存在ですか?

移動手段、荷物を運ぶため、人を乗せるため、趣味、ステータスの証・・・。

乗る人によって、または使う目的によって、答えはさまざまよね。
でも、目的や使い方は人それぞれだったとしても、
クルマには全てのユーザーに共通する2つの特徴があるんです。
そのことをわたしたちは普段、あんまり意識していないんじゃないかなぁ。

・クルマは、人間の基本能力を超える状況を作り出す道具である。
・クルマは、他人や自分を傷つける可能性のある、走る凶器である。

とっても便利なんだけど、使い方によっては危険な道具なんて、
台所の包丁や文房具のハサミなんかだってそうだし、
どんな場所にもあって、日常生活の中にあふれてますよね。

でも、ほかの道具とクルマには決定的な違いがあって、それは・・・・、
『クルマは人間の限界を超えたスピードで、
あらゆる判断や操作を要求する道具』ってコトなの。

この限界を超えたスピードっていうのは、
人間にもともと備わっている身体能力を超える速さっていう意味。
あたりまえのことだけど、クルマ並みのスピードで走れる足を持ってる人はいないですよね。

自然界の動物は、それぞれ自分の身体能力に応じた活動をしていて、
本来はそれ以上の可能性は本来ありえないのよね。
だから速く走りすぎちゃって獲物を見失っちゃうヒョウなんていうのも考えられないでしょ?

それに対して、わたしたち人間がクルマを運転する場合は、
人間の五感の基礎能力を超えたスピードで
あらゆる判断をしながら走らなきゃいけないってわけなんです。

クルマがおもいっきり身近な存在になっている現代社会では、
まるで自宅並みのリラックス空間を演出するようなインテリアやTVとか、
携帯電話のハンズフリー機能やメール機能搭載っていうのまであったりします。

もちろん自分のクルマを快適な空間にするっていうのもわたしたちの楽しみなんだけど、
それでもクルマと安全な家の中とでは状況が違うっていうのを感じられないような
機能やインテリアなんかは、ちょっと行き過ぎな感じで怖いなぁって思います。

クルマを運転しながらメールや電話で会話するっていうのは、
たとえばサッカーやテニスの激しい試合中に数学の方程式を解いたり、
ダンスしながら難解な哲学書を読んで理解するくらいの状況だったりするんです。

クルマの基本的な操作・・・・、たとえばハンドルを切ったり、アクセルやブレーキを踏む
みたいな動作そのものは、シンプルな動きだし、慣れれば無意識にやってる感じで、
そんなハードなスポーツ並みの集中力が必要だって風にはあんまり感じないわよね?

でも、どんなに遅いスピードで走っている時でも、
運転している間に脳が処理する情報量って、
ちょっとしたスポーツに引けをとらないほど大量だし、
しかもすばやい処理を求められる内容がほとんどだったりするんです。

それでも運転中に携帯でおしゃべりしたり、
メールしたりするような余裕があるのかなぁ~?
そういう大事なことを自動車メーカーも、教習所も、
ちゃんとは教えてくれないし、単にユーザー任せなのよね。

メーカーはクルマが売れることが会社にとって最大の関心事だから、
ユーザーが喜ぶ機能ならドンドン搭載するんだろうけど、
クルマの危険性やネガティブに受け取られるようなイメージは
なるべくなら伝えたくないっていうのが本音だと思うの。

教習所は仮免許を取らせるところまでがお仕事だから、
交通法規以上の実際運転する際の危険なんてことまで、
あえて細かく指導する必要はないわけだしね。

それって実は社会の仕組みに1番の問題があるんじゃないかしら。
つまり自動車事故のほとんどがユーザーの自己責任に
されている現状、その仕組み、システムの見直しが必要なのでは?

2004年の統計で交通事故による死者数が減ってきたとはいえ、
いまだに1年で7358人もの人が亡くなってるわけだし、
交通事故件数や負傷者数は減るどころかいまだに増え続けているの。
1年間で事故件数952,191件、負傷者1,183,120人というのは、
やっぱり過去最悪の数字だったんですよ。

交通事故件数が増えてるのに死者数が減ってる理由については、
大事なことなので、また別にちゃんと記事にしますね。

それにしても、これじゃあどんなに安全装備はバッチリですよって
メーカーが言おうが、教習所がシルバー運転講習やペーパードライバー講習
をやろうが(もちろん有料です)結局は、あんまり意味がないんだな~って
話になっちゃうんじゃないかしら。

TVのニュースでは死亡者数の減少の部分しか伝えてなかったのも
うがった見方をすれば、都合の悪い情報は操作されていて、
わたしたちには伝わってこないんだな~って気がしてしまうわね。

1年で7358人もの人が死んで、100万人以上の人が怪我をしていて、
このままで良いわけは絶対にないじゃない?

国もメーカーも教習所も、交通事故が起こってしまうのは
ユーザー個人の能力の結果だなんていって
このまま放置しておけるようなことじゃないと思うんだけどな。

これが例えば、事故をメーカー別、車種別に統計をとって発表するとなれば、
メーカーだって必死に購入者に安全運転指導を無料でもするようになるはずだし、
運転の邪魔になるような装備だって付けなくなるだろうなぁって思いませんか?

教習所だって、事故を起こしたドライバーが通った教習所の統計が発表され、
事故率の高い教習所には行政指導・・・なんてことになれば、
もっとクルマの進歩に必死で追いつこうとするだろうし、
運転の基礎的な知識だけじゃなくて、実践的な安全運転の方法を
とことん指導するようになるかもしれないわよね。

まぁ、こういった企業にとって不都合な発表や仕組みの見直しっていうのは、
どんなに事故抑制効果が高くても、やっぱりありえないだろうなぁとは思うけど・・・・。


というわけで、結局わたしたちは自分の身を自分で守るしかないってことなんです。
『知らぬが仏』じゃなくって『知らずにお陀仏』にならないためにも、
わたしたちが自主的に安全について考えていくしかないのかもしれませんね。


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