中林 香が贈る女性のための心と体と車のブログ

元女性カーレーサー中林かおるが、男性社会でキャリアを積みながら身をもって学んだのは 『男と女は肉体的にも心理的にも全く違う生き物』 ということ! 女性が無理やり男性と同じ枠組みで生ききようとすれば、ココロやカラダに大きな負担を与えることになりかねません。
クルマの運転はもちろん、心の問題や体の不調、ストレスなども、女性であることを大切にしたアプローチで、もっと減らせます。男社会で生きてきたからこそ身に付いた、女性がもっと楽になる、ココロとカラダに優しい生活のための知恵やテクニックをご紹介していきます。

中林 香

わたしにふれてください

素敵な言葉で綴られた、温かくてやさしい詩を読みました。

最近、大学で発達心理や保育内容の授業を受けていて
強く感じていたのは、幼い子ども達が最も必要とするのは
結局、「人の温もり」なんだなぁということでした。
それが満たされないまま成長してしまうと、大人になった後
他人との関わり方に何かしらの影響があるようです。

子どもの頃にたくさん抱きしめられて育つ事の大切さを
最近、私自身も痛感しています。
人とふれあうことで得られる安心感と満足感は、
他のどんな事でも得られない、幸せな感覚だと思います。

子どもの頃に何らかの理由でそれが満たされないと、
大人になった後、他人とのふれあいに対して不安感やこだわり、
強い欲求などを感じやすいのかもしれません。

また、ふれあうことに必要以上の照れや性的な意味を感じてしまって
苦手に思いやすいということもあるかもしれません。

けれど、いくつになっても、大切な人たちとのふれあいは
わたし達の健全な精神にとってとても重要なことです。
それを自然に求めたり与えたり出来るような人間関係を
わたし達はつねに求めているのではないでしょうか。


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「わたしにふれてください」

もしわたしがあなたの赤ちゃんなら
どうぞ、わたしにふれてください
今までわたしが、知らなかったやさしさを
あなたからもらいたい
あふろにいれてください
おむつを替えてください
おっぱいをください
きゅっとだきしめてください
ほおにキスしてください
わたしの体をあたためてください
あなたのやさしさとあなたのくれる快楽が
わたしに安心と愛をつたえてくれるのです


もしわたしがあなたのこどもなら
どうぞ、わたしにふれてください
いやがるかもしれないし
拒否するかもしれないけど
何度もそうしてください
わたしがどうしていやがるかわかってほしいから
おやすみなさい、と抱きしめるあなたの腕が
わたしの夜を甘くしてくれる
昼間にみせてくれるあなたのやさしさが
あなたの感じる真実を伝えてくれる


もしわたしがあなたの思春期のこどもなら
どうぞ、わたしにふれてください
もう大きくなったのだからなんていわないでください
あなたがわたしにふれるのをためらうなんて
思いたくない
あなたのやさしい腕が必要です
あなたのおだやかな声をききたいのです
人生は困難なもの、とわかったいま
わたしの中の小さな子どもがあなたを必要とするのです


もしわたしがあなたの友達なら
どうぞ、わたしにふれてください
あなたがだきしめてくれると
わたしはあなたにとって大切な人だとわかるから
あなたのやさしさが、おちこんでいる私も
かけがえのない存在であることを
思い出させてくれるから
そしてひとりではない、と思い出させてくれるから
わたしにやすらぎをくれるあなたのありよう
それだけがわたしが信じられるもの


もしわたしがあなたのセックスの相手なら
そうぞ、わたしにふれてください
あなたは、情熱さえあれば十分と思うかもしれない
でも、あなたの腕だけが
わたしの恐れをとかしてくれる
あなたのやさしくおだやかな指先をください
あなたにふれられて、わたしは愛されているということを
思い出すことができる
わたしはわたしなのだ、ということを
思い出すことができる


もしわたしがあなたの大きくなった息子なら
どうぞ、わたしにふれてください
わたしには
抱きしめるべきわたしの家族はいるのだけれど
それでも、傷ついたときには
おかあさんとおとうさんにだきしめてほしい
おとうさん、あなたといるとすべてが違ってみえる
わたしが、大切なわたし、であると
思い出すことができる


もしわたしがあなたの年老いた父親なら
どうぞ、わたしにふれてください
あなたが小さかったときに
わたしがあなたにふれたと同じように
わたしの手をにぎり、わたしのそばにすわって
わたしを力づけてください
わたしの疲れた体によりそい、あたためてください
わたしは随分しわくちゃになってしまったけれど
あなたのやさしさに力づけられる


どうぞ、何も恐れないで
ただ、わたしにふれてください


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「わたしにふれてください」
著者:フィリス・K.デイヴィス /三砂ちづる(訳)
出版社:大和出版(文京区)
サイズ:単行本/1冊
発行年月:2004年09月